Gibsonギター完全ガイド:初心者から上級者まで、歴史・種類・選び方・おすすめモデルを徹底解説

 

Gibsonギターについて、その魅力や歴史、選び方からメンテナンスまでを網羅的に解説した完全ガイドです。これからGibsonギターを始めたい初心者の方から、既にGibsonギターを所有している上級者の方まで、Gibsonギターに関するあらゆる情報を網羅しています。本記事を読めば、Gibsonギターの歴史や各モデルの特徴、自分にぴったりのGibsonギターの選び方、そして長く愛用するためのメンテナンス方法まで理解することができます。Gibsonといえばレスポールを思い浮かべる方も多いでしょう。レスポールの歴史、バリエーションはもちろん、SG、ES-335、フライングV、エクスプローラー、アコースティックギターまでGibsonの代表的なモデルを網羅。さらに、目的別、予算別、ジャンル別にGibsonギターを選ぶための具体的な方法や、試奏時のポイントも解説しています。おすすめのモデルも紹介しているので、Gibsonギター選びの参考に役立ててください。また、Gibsonギターの真贋の見分け方や購入場所、シリアルナンバーの見方など、よくある質問にもお答えします。Gibsonギターに関する疑問を解消し、Gibsonギターの世界をより深く理解するための決定版と言えるでしょう。

1. Gibsonの歴史

Gibson Brands, Inc.(ギブソン)は、1894年にアメリカ合衆国ミシガン州カラマズーでオーヴィル・ギブソンによって創業された、世界的に有名な楽器メーカーです。特にエレキギターとアコースティックギターにおいて、その革新的なデザインと高品質なサウンドで、音楽の歴史に深く刻まれてきました。数々の伝説的なギタリストに愛用され、ロック、ブルース、ジャズ、カントリーなど、様々なジャンルの音楽シーンを彩ってきました。Gibsonの歴史は、まさにエレキギターの歴史そのものと言えるでしょう。

1.1 創業から黄金期まで

マンドリン製作家であったオーヴィル・ギブソンは、アーチトップ構造を取り入れた革新的なデザインのマンドリンを開発し、高い評価を得ました。1902年にGibson Mandolin-Guitar Mfg. Co, Ltd.として会社組織となり、マンドリン、ギター、バンジョーなどの弦楽器の製造を開始しました。その後、テッド・マッカーティとの出会いにより、1920年代にはL-5、F-5などのアーチトップギターの名器を世に送り出し、ジャズギターの黄金期を支えました。この時期のGibsonは、卓越した職人技と芸術的なデザインで、高級楽器メーカーとしての地位を確立しました。

1.2 低迷期と復活

1952年、ソリッドギターのレスポール・モデルの登場は、エレキギターの歴史における革命的な出来事でした。レス・ポールとの共同開発によって生まれたこのギターは、その後のロックミュージックシーンに計り知れない影響を与えました。1950年代後半から1960年代にかけて、ES-335、SG、フライングV、エクスプローラーなど、現在でも高い人気を誇る数々の名器が誕生しました。しかし、1969年のエクノフォン社による買収後、品質管理の問題や経営の混乱により、Gibsonは低迷期を迎えます。1986年に現在のGibson Brands, Inc.となり、生産体制の見直しや新モデルの開発など、積極的な改革を進め、徐々にその名声を取り戻していきました。

1.3 現代のGibson

現在、Gibsonは伝統的なモデルの復刻版や、現代的な技術を取り入れた新しいモデルを開発し続け、世界中のミュージシャンから支持されています。特に、カスタムショップによる精巧な復刻モデルは、コレクターからも高い人気を誇ります。近年では、オートチューニングシステムを搭載したロボットギターなど、革新的な技術の開発にも積極的に取り組んでいます。また、エピフォン、クレイマー、スタインバーガーといったブランドも傘下に収め、幅広い層のニーズに応える楽器を提供しています。

年代 出来事
1894年 オーヴィル・ギブソンにより創業
1902年 Gibson Mandolin-Guitar Mfg. Co, Ltd.設立
1920年代 L-5、F-5などのアーチトップギターを開発
1952年 レスポール・モデル発売
1950年代後半~1960年代 ES-335、SG、フライングV、エクスプローラーなどを発売
1969年 エクノフォン社による買収
1986年 Gibson Brands, Inc.となる

Gibsonの歴史は、常に革新と伝統の融合によって築かれてきました。これからも、その歴史に新たなページを刻み続け、音楽シーンをリードしていく存在であることは間違いありません。

2. Gibsonの種類

Gibson社は、多種多様なギターを製造しており、大きく分けてソリッドギターとアコースティックギターに分類されます。それぞれに特徴があり、様々な音楽ジャンルで活躍しています。以下に代表的なモデルを挙げて解説します。

2.1 ソリッドギター

ソリッドギターは、ボディ内部が空洞ではなく、木材が詰まっているギターです。サスティーンが長く、歪みにも強いという特徴があります。ロック、ブルース、ジャズなど幅広いジャンルで使用されます。

2.1.1 レスポール

Gibsonを代表するソリッドギター。厚みのあるボディによる豊かなサスティーンと、パワフルなサウンドが特徴。レスポール・スタンダード、レスポール・カスタム、レスポール・スペシャル、レスポール・ジュニアなど、様々なバリエーションが存在します。マホガニーボディ、メイプルトップの組み合わせが定番ですが、近年では様々な木材が使用されています。P-90、ハムバッカーといったピックアップの種類も豊富です。

2.1.2 SG

レスポールよりも薄く軽量なボディが特徴のソリッドギター。レスポール同様、マホガニーボディが採用されることが多いですが、メイプルトップのモデルも存在します。ダブルカッタウェイによるハイポジションへのアクセス容易さも魅力。鋭いサウンドと高い演奏性が特徴で、ロックやハードロックで人気があります。SGスタンダード、SGスペシャル、SGジュニアなど、様々なバリエーションが存在します。

2.1.3 ES-335

ソリッドギターとアコースティックギターの中間に位置するセミアコースティックギター。センターブロックを持つことでハウリングを抑えつつ、ソリッドギターに近い演奏性とアコースティックギターの温かみのあるサウンドを両立しています。ブルース、ジャズ、ロックなど幅広いジャンルで使用されています。ES-335、ES-345、ES-355など、様々なバリエーションが存在します。

2.1.4 フライングV

その独特なV字型のボディで知られるソリッドギター。マホガニーボディが採用されることが多く、ハムバッカーピックアップを搭載したモデルが主流です。ロック、メタル、ハードロックなどで使用されることが多いです。独特のルックスとサウンドで、多くのギタリストを魅了しています。

2.1.5 エクスプローラー

フライングVと同様に、独特なボディシェイプを持つソリッドギター。こちらもマホガニーボディが採用されることが多く、ハムバッカーピックアップを搭載したモデルが主流です。ロック、メタル、ハードロックなどで使用されることが多いです。フライングV同様、個性的なルックスとパワフルなサウンドが特徴です。

2.2 アコースティックギター

アコースティックギターは、ボディ内部が空洞になっているギターです。アンプに繋げずに音を出すことができ、暖かみのあるサウンドが特徴です。フォーク、カントリー、ブルースなど様々なジャンルで使用されます。

2.2.1 ハミングバード

スクエアショルダーボディとハチドリのインレイが特徴的なアコースティックギター。スプルース単板トップ、マホガニーサイド&バックが定番の組み合わせです。明るく華やかなサウンドが特徴で、様々なジャンルで使用されます。

2.2.2 J-45

Gibsonを代表するラウンドショルダーボディのアコースティックギター。スプルース単板トップ、マホガニーサイド&バックが定番の組み合わせです。暖かくバランスの良いサウンドが特徴で、ストロークプレイにもフィンガーピッキングにも適しています。

2.2.3 ダヴ

スクエアショルダーボディと鳩のインレイが特徴的なアコースティックギター。スプルース単板トップ、メイプルサイド&バックが定番の組み合わせです。ハミングバードよりも明るく煌びやかなサウンドが特徴です。

種類 代表モデル 特徴 主な使用ジャンル
ソリッドギター レスポール、SG、ES-335、フライングV、エクスプローラー サスティーンが長く、歪みにも強い ロック、ブルース、ジャズ、メタル、ハードロック
アコースティックギター ハミングバード、J-45、ダヴ 暖かみのあるサウンド フォーク、カントリー、ブルース、ポップス

上記以外にも、ファイヤーバード、L-5、ES-175など、様々なモデルが存在します。それぞれのモデルに個性があり、多様な音楽表現を可能にしています。自分に合ったGibsonギターを見つけるためには、実際に試奏してみることをおすすめします。

3. Gibsonギターの選び方

Gibsonギターを選ぶ際に重要な要素は、演奏者のレベル、予算、演奏したい音楽ジャンル、そしてもちろん、ギターのルックスやフィーリングです。Gibsonは幅広いモデルを展開しており、自分にぴったりの一本を見つけることが、ギターを長く楽しむ秘訣となります。以下の項目を参考に、理想のGibsonギターを探してみましょう。

3.1 目的別でGibsonギターを選ぶ

ギターを弾く目的や、現在の演奏レベルによって最適なGibsonギターは異なります。初心者、中級者、上級者それぞれに適したモデルの特徴を理解することで、よりスムーズにギター選びを進めることができます。

3.1.1 初心者向けGibsonギター

初心者の方には、シンプルで扱いやすく、価格も比較的リーズナブルなモデルがおすすめです。レスポール・スタジオやSGスタンダードなどは、Gibsonの伝統的なサウンドと演奏性を体感できる定番モデルであり、初心者の方にも扱いやすい仕様となっています。薄いネックプロファイルや軽量なボディは、長時間の練習でも疲れにくく、スムーズな演奏をサポートします。

3.1.2 中級者向けGibsonギター

ある程度ギターに慣れてきた中級者の方には、より幅広い音作りに対応できる多機能なモデルや、こだわりの仕様を持つモデルがおすすめです。レスポール・スタンダードやES-335などは、様々な音楽ジャンルに対応できる汎用性の高さと、Gibsonらしい豊かな表現力を兼ね備えています。コイルタップやフェイズスイッチなどの機能を活用することで、音作りの幅をさらに広げることができます。

3.1.3 上級者向けGibsonギター

上級者の方には、最高峰のサウンドと演奏性を追求したハイエンドモデルや、ヴィンテージモデルがおすすめです。レスポール・カスタムやレスポール・スタンダード ヒストリック・コレクションなどは、厳選された木材と熟練の職人技によって生み出される至高の逸品です。細部にまでこだわった仕様と、長年弾き込まれたかのようなヴィンテージサウンドは、まさにGibsonの最高峰と言えるでしょう。

3.2 予算別でGibsonギターを選ぶ

Gibsonギターは幅広い価格帯で展開されています。予算に合わせて最適なモデルを選ぶことが大切です。

予算 おすすめモデル 特徴
10万円~20万円 レスポール・スタジオ・トリビュート、SGスペシャル コストパフォーマンスに優れ、Gibsonサウンドのエッセンスを体感できる。
20万円~30万円 レスポール・スタンダード、SGスタンダード Gibsonの定番モデル。幅広いジャンルに対応できる。
30万円~ レスポール・カスタム、レスポール・スタンダード ヒストリック・コレクション、ES-335、カスタムショップ製モデル 最高峰のサウンドと演奏性を追求したモデル。

3.3 ジャンル別でGibsonギターを選ぶ

Gibsonギターは様々な音楽ジャンルで活躍しています。演奏したいジャンルに適したモデルを選ぶことで、より表現力豊かな演奏が可能になります。

3.3.1 ロック

レスポール・スタンダード、レスポール・カスタム、SGスタンダード、エクスプローラー、フライングV

3.3.2 ブルース

レスポール・スタンダード、ES-335、レスポール・ジュニア

3.3.3 ジャズ

ES-335、ES-175、L-5 CES

3.3.4 ポップス

ES-335、レスポール・スタジオ、ファイヤーバード

3.4 Gibsonギターの試奏のポイント

実際にGibsonギターを試奏する際には、以下のポイントに注意しましょう。

  • ネックの握りやすさ:自分の手に合ったネック形状か確認しましょう。
  • ボディの重量バランス:長時間演奏しても疲れにくいバランスか確認しましょう。
  • サウンド:クリーンサウンド、ドライブサウンドともに、自分の好みに合うか確認しましょう。アンプやエフェクターとの相性も重要です。
  • 演奏性:フレットの高さや弦高など、スムーズに演奏できるか確認しましょう。
  • 外観:傷や塗装の状態など、細部まで確認しましょう。

これらのポイントを踏まえ、じっくりと時間をかけて試奏することで、自分にぴったりのGibsonギターを見つけることができるでしょう。信頼できる楽器店スタッフに相談するのもおすすめです。

4. Gibsonギターのおすすめモデル

Gibsonギターは、初心者から上級者まで、様々なニーズに応える幅広いモデルをラインナップしています。ここでは、目的や予算、演奏ジャンルに合わせたおすすめモデルを紹介します。

4.1 初心者向けGibsonギターのおすすめモデル

これからギターを始める初心者の方には、扱いやすく価格も比較的リーズナブルなモデルがおすすめです。定番のレスポールやSGは、様々なジャンルに対応できる汎用性の高さも魅力です。

4.1.1 レスポール・スタジオ

レスポール・スタジオは、レスポールの伝統的なスタイルとサウンドを継承しつつ、コストパフォーマンスに優れたモデルです。シンプルなデザインと操作性で、初心者にも扱いやすいのが特徴です。マホガニーボディとメイプルトップの組み合わせによる豊かなサスティンと、パワフルなハムバッキング・ピックアップによるサウンドは、ロックやブルースなど幅広いジャンルにマッチします。重量もレスポール・スタンダードに比べて軽量で、長時間の演奏でも疲れにくい点も魅力です。

4.1.2 SGスタンダード

SGスタンダードは、軽量で薄型のボディが特徴で、演奏性に優れたモデルです。ダブルカッタウェイによるハイフレットへのアクセスも容易で、テクニカルなプレイにも対応できます。2基のハムバッキング・ピックアップは、パワフルなサウンドから繊細なトーンまで幅広く表現可能です。ロック、ブルース、ハードロックなど、様々なジャンルで活躍します。比較的リーズナブルな価格帯も魅力の一つです。

4.2 中級者向けGibsonギターのおすすめモデル

ある程度ギター演奏に慣れてきた中級者の方には、より高い演奏性とサウンドを求めることができるモデルがおすすめです。Gibsonの代表的なモデルであるレスポール・スタンダードや、セミアコ構造のES-335は、ワンランク上のギター体験を提供します。

4.2.1 レスポール・スタンダード

レスポール・スタンダードは、Gibsonのフラッグシップモデルとして、数多くのギタリストに愛用されてきた名器です。マホガニーボディにメイプルトップ、そしてバーストカラーの組み合わせは、まさにGibsonの象徴と言えるでしょう。豊かなサスティンと力強いサウンドは、あらゆるジャンルに対応可能です。AAAグレードのフレイムメイプルトップを採用したモデルなど、様々なバリエーションが存在します。

4.2.2 ES-335

ES-335は、セミアコ構造ならではの温かみのあるサウンドと、ソリッドギターのような演奏性を兼ね備えたモデルです。センターブロックを持つことでハウリングを抑え、様々なジャンルに対応できます。ブルース、ジャズ、ロックなど、幅広いジャンルで活躍します。ドット・インレイやブロック・インレイなど、様々なバリエーションが存在します。

4.3 上級者向けGibsonギターのおすすめモデル

演奏技術に磨きをかけ、よりこだわりのあるサウンドを求める上級者の方には、最高峰のクオリティを誇るモデルがおすすめです。最高級の素材と熟練のクラフツマンシップによって生み出されるこれらのモデルは、まさに一生もののギターと言えるでしょう。

4.3.1 レスポール・カスタム

 

レスポール・カスタムは、レスポールの最高峰モデルとして、その豪華なルックスと洗練されたサウンドで多くのギタリストを魅了してきました。エボニー指板、マルチバインディング、ゴールドパーツなど、高級感溢れる仕様が特徴です。パワフルなハムバッキング・ピックアップによるサウンドは、あらゆるジャンルに対応可能です。

4.3.2 レスポール・スタンダード ヒストリック・コレクション

レスポール・スタンダード ヒストリック・コレクションは、ヴィンテージ・レスポールの仕様を忠実に再現したモデルです。厳選された木材、ニカワ接着、ハイドグルーバインディングなど、細部にまでこだわった作り込みが特徴です。ヴィンテージ・レスポール特有の枯れたサウンドを求めるギタリストにおすすめです。59年、60年など、様々な年代のスペックを再現したモデルが存在します。

モデル 特徴 おすすめジャンル 価格帯
レスポール・スタジオ コストパフォーマンスに優れ、初心者にも扱いやすい ロック、ブルースなど 比較的リーズナブル
SGスタンダード 軽量で演奏性に優れ、テクニカルなプレイにも対応 ロック、ブルース、ハードロックなど 比較的リーズナブル
レスポール・スタンダード Gibsonのフラッグシップモデル、あらゆるジャンルに対応 ロック、ブルース、ジャズ、ポップスなど 中級~上級
ES-335 セミアコ構造ならではの温かみのあるサウンド ブルース、ジャズ、ロックなど 中級~上級
レスポール・カスタム レスポールの最高峰モデル、豪華なルックスと洗練されたサウンド あらゆるジャンルに対応 上級
レスポール・スタンダード ヒストリック・コレクション ヴィンテージ・レスポールの仕様を忠実に再現 ロック、ブルースなど 上級

Gibsonギターは、様々なモデルがラインナップされているため、自分にぴったりの一本を見つけることが重要です。実際に楽器店などで試奏し、自分の耳でサウンドを確かめて、自分に合ったギターを選びましょう。予算や演奏スタイル、好みのサウンドなどを考慮して、最適なGibsonギターを見つけてください。

5. Gibsonギターのメンテナンス

Gibsonギターは、適切なメンテナンスを行うことで、その美しいサウンドと演奏性を長く保つことができます。日々のちょっとしたケアから、定期的な専門家による調整まで、様々なメンテナンス方法があります。適切なメンテナンスは、ギターの寿命を延ばすだけでなく、プレイヤーのパフォーマンス向上にも繋がります。

5.1 日頃のメンテナンス

Gibsonギターを長く愛用するためには、日々のメンテナンスが重要です。演奏前後に少しの手間をかけるだけで、ギターの状態を良好に保つことができます。

5.1.1 演奏前のメンテナンス

演奏前に以下の点を確認しましょう。

  • チューニングの確認:チューナーを使用して正確なチューニングを行います。
  • 弦の状態の確認:錆や劣化がないか確認します。必要に応じて弦交換を行います。

5.1.2 演奏後のメンテナンス

演奏後は以下のメンテナンスを行いましょう。

  • ボディの拭き取り:柔らかいクロスでボディの汗や指紋を拭き取ります。特にネックの裏側や弦に触れる部分は念入りに拭きましょう。Gibson純正のポリッシュやクリーナーを使用するとより効果的です。
  • 弦の拭き取り:弦専用のクリーナーや乾いたクロスで弦を拭き、汗や汚れを取り除きます。弦の寿命を延ばすだけでなく、クリアなサウンドを保つことにも繋がります。
  • 保管場所の確認:高温多湿や直射日光を避け、適切な湿度で保管します。ハードケースでの保管が理想的です。

5.2 定期的なメンテナンス

日々のメンテナンスに加えて、定期的なメンテナンスも必要です。頻度は使用頻度によって異なりますが、年に1回程度は専門家による点検と調整を推奨します。

5.2.1 専門家によるメンテナンス

以下の項目は、専門家によるメンテナンスが必要です。

  • ネック調整:トラスロッドの調整を行い、ネックの反りを修正します。適切なネックの状態を保つことで、演奏性を向上させます。
  • フレットのすり合わせ:フレットの磨耗を修正し、スムーズな演奏性を実現します。
  • ナット溝の調整:ナット溝の深さを調整し、弦高を最適化します。
  • ブリッジ調整:ブリッジの高さやオクターブピッチを調整し、正確なイントネーションを実現します。
  • ピックアップ調整:ピックアップの高さを調整し、最適な出力レベルとサウンドバランスを実現します。
  • 電子部品の点検:ポットやジャック、スイッチなどの電子部品の点検とクリーニングを行います。ガリノイズなどのトラブルを未然に防ぎます。
メンテナンス項目 頻度 内容
弦交換 1〜3ヶ月 弦の劣化や錆びつきに応じて交換。使用頻度が高い場合はより頻繁に交換が必要。
全体調整 6ヶ月〜1年 ネック調整、フレットのすり合わせ、ナット溝の調整、ブリッジ調整、ピックアップ調整、電子部品の点検など。専門家への依頼を推奨。
クリーニング 定期的に ボディ、ネック、ハードウェアのクリーニング。Gibson純正のクリーナーやポリッシュを使用することで、ギターの美観を保つ。

Gibsonギターは、適切なメンテナンスを行うことで、長期間にわたって最高の状態を保つことができます。日々のケアと定期的な専門家によるメンテナンスを組み合わせることで、あなたのGibsonギターは常に最高のサウンドと演奏性を提供してくれるでしょう。

6. Gibsonギターによくある質問

 

Gibsonギターに関するよくある質問をまとめました。購入前、購入後に関わらず気になる点があれば、こちらをご確認ください。

6.1 Gibsonギターのシリアルナンバーの見方は?

Gibsonギターのシリアルナンバーは製造年やモデルを特定するための重要な情報です。年代によってシリアルナンバーの形式が異なるため、注意が必要です。

1970年代以前のギターは、複雑なシステムでシリアルナンバーが管理されていました。1970年代以降は、よりシンプルな数字の組み合わせで管理されるようになりました。詳細な見方については、Gibson公式ウェブサイトのシリアルナンバー検索ツールを利用するか、専門書籍を参照することをお勧めします。

シリアルナンバーから得られる情報は、製造年だけでなく、工場の場所、生産数などを特定する手がかりとなります。中古ギターを購入する際には、シリアルナンバーが改ざんされていないか確認することも重要です。

6.2 Gibsonギターの偽物を見分ける方法は?

残念ながら、Gibsonギターは偽物が多く出回っています。偽物を購入しないためには、以下の点に注意しましょう。

  • ヘッドストックのロゴ:Gibsonのロゴは精巧に作られています。偽物はロゴの字体や位置が微妙に異なる場合があります。
  • シリアルナンバー:上記で説明したように、シリアルナンバーを確認し、Gibson公式ウェブサイトで照合しましょう。
  • パーツ:Gibsonギターに使用されているパーツは高品質です。偽物は安価なパーツが使われていることが多いです。
  • 仕上げ:Gibsonギターの塗装は非常に滑らかで美しいです。偽物は塗装が粗い場合があります。
  • 音色:Gibsonギター特有の豊かな音色は、偽物では再現できません。試奏できる場合は、必ず音色を確認しましょう。
  • 販売店:信頼できる楽器店で購入することが重要です。中古品の場合は、販売元の評価なども確認しましょう。

少しでも疑わしい場合は、購入を控えることをお勧めします。

6.3 Gibsonギターはどこで買える?

Gibsonギターは、全国の楽器店で購入できます。大型楽器店やGibson正規ディーラーでは、豊富なラインナップを取り揃えていることが多いです。また、中古ギター専門店やオンラインショップでも購入可能です。

購入場所 メリット デメリット
大型楽器店/Gibson正規ディーラー 豊富な品揃え、試奏が可能、専門スタッフによるアドバイス 価格が高め
中古ギター専門店 希少モデルやヴィンテージギターが見つかる、価格が比較的安価 状態に個体差がある、保証がない場合もある
オンラインショップ 自宅で手軽に購入できる、価格比較がしやすい 試奏ができない、実物を見ることができない

6.4 Gibsonギターの弦交換の頻度は?

弦交換の頻度は、演奏頻度や演奏スタイル、弦の種類によって異なります。一般的には、1ヶ月に1回程度の交換が推奨されています。錆びたり、音が劣化してきたと感じたら、交換のサインです。

6.5 Gibsonギターの適切な保管方法は?

Gibsonギターを良好な状態で保つためには、適切な保管方法が重要です。高温多湿な環境を避け、専用のハードケースに収納するのが理想的です。また、直射日光が当たる場所や急激な温度変化のある場所での保管は避けましょう。

6.6 Gibsonギターの修理はどこでできる?

Gibsonギターの修理は、Gibson正規修理センターや、経験豊富なリペアマンがいる楽器店に依頼しましょう。修理内容によっては、高額な費用がかかる場合があるので、事前に見積もりを取ることをお勧めします。

6.7 Gibson Custom Shopとは?

Gibson Custom Shopは、熟練の職人によって、最高級の素材と技術を用いて製作されるGibsonギターの最高峰ブランドです。カスタムオーダーも可能で、世界に一つだけのオリジナルGibsonギターを手に入れることができます。Historic Collectionなど、コレクター垂涎のモデルもCustom Shopで製作されています。

6.8 EpiphoneとGibsonの違いは?

Epiphoneは、Gibson傘下のブランドで、より手頃な価格帯でGibsonモデルをベースとしたギターを製造しています。Epiphoneは、初心者にもおすすめのブランドですが、Gibsonとは使用している木材やパーツ、製造工程が異なり、音色や弾き心地にも違いがあります。

7. まとめ

この記事では、Gibsonギターの歴史から種類、選び方、おすすめモデル、メンテナンス方法までを網羅的に解説しました。Gibsonは長い歴史の中で、数々の名器を生み出し、多くのギタリストに愛されてきました。レスポール、SG、ES-335など、Gibsonのギターはそれぞれに個性があり、様々な音楽ジャンルで活躍しています。

Gibsonギターを選ぶ際には、自分の演奏スタイルや目的、予算に合わせて最適なモデルを選びましょう。初心者の方には、レスポール・スタジオやSGスタンダードなど、比較的価格が手頃で扱いやすいモデルがおすすめです。中級者以上の方には、レスポール・スタンダードやES-335など、より高いクオリティを求めることができるモデルがおすすめです。また、上級者の方には、レスポール・カスタムやレスポール・スタンダード ヒストリック・コレクションなど、最高峰のモデルに挑戦してみるのも良いでしょう。

Gibsonギターは、適切なメンテナンスを行うことで、長く愛用することができます。日頃から弦の交換やクリーニングを行い、定期的に専門家によるメンテナンスを受けることで、ギターの状態を良好に保つことができます。Gibsonギターと共に、あなたの音楽ライフをより豊かなものにしてください。

 

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