ザ・シェフ直伝!絶品キューバサンドの作り方|本場の味を自宅で再現

 

カリッとしたパンととろーりチーズ、ジューシーなローストポークのハーモニーがたまらないキューバサンド。あの独特の味わいを、自宅で再現したいと思ったことはありませんか? 本記事では、”theシェフ”と称されるほどキューバサンドに精通した筆者が、本場の味を再現するためのとっておきのレシピを伝授します。単なるレシピ紹介にとどまらず、キューバサンドの歴史や由来、パンやマスタード、ピクルスの選び方など、美味しく作るためのポイントを徹底解説。さらに、プレスの仕方ひとつで劇的に変わる焼き上がりのコツも伝授することで、まるでお店で味わうような本格的なキューバサンドを誰でも作れるようになります。定番のレシピに加え、スパイシーやアボカドを使ったアレンジレシピ、相性抜群の付け合わせもご紹介。この記事を読めば、あなたもキューバサンドマスターになれること間違いなし!

1. キューバサンドとは?

キューバサンドは、ローストポーク、ハム、スイスチーズ、ピクルス、マスタードを挟んだ、風味豊かなホットサンドイッチです。バターを塗ったパンで挟み、プレス機またはフライパンで表面がカリッとなるまで焼きます。その香ばしい香りと、ジューシーな肉、とろけるチーズ、酸味のあるピクルス、そしてマスタードのピリッとしたアクセントが絶妙に調和し、一口食べれば虜になること間違いなし。アメリカ合衆国フロリダ州の都市、タンパとマイアミのソウルフードとして知られています。単に「クバーノ」と呼ばれることもあります。

1.1 キューバサンドの歴史と由来

キューバサンドの起源は、19世紀後半から20世紀初頭のキューバにあります。当時、キューバでは砂糖産業やタバコ産業が盛んで、多くの労働者が工場で働いていました。彼らにとって、手軽に食べられるランチとして人気だったのが、ミクストと呼ばれるサンドイッチ。これがキューバサンドの原型と言われています。

その後、キューバ革命の影響で多くのキューバ人がアメリカ合衆国フロリダ州のタンパやマイアミ、キーウェストへと移住しました。彼らは故郷の味を忘れずに、持ち込んだレシピを元にキューバサンドを作り続けました。特に、タンパのイボール・シティ地区やウェスト・タンパ地区では、多くのキューバ人労働者が葉巻工場で働いており、彼らのランチとしてキューバサンドが定着しました。そのため、タンパは「キューバサンド発祥の地」と主張することもあります。

マイアミでも同様に、キューバ人コミュニティを中心にキューバサンドが広まりました。特に、リトル・ハバナ地区では、多くのレストランやカフェでキューバサンドが提供されています。マイアミのキューバサンドは、タンパのものと比べると、イタリアンブレッドの使用やサラミの追加など、若干のバリエーションが見られることもあります。

現在では、フロリダ州のみならず、全米各地、そして世界中で愛されるサンドイッチへと発展を遂げました。映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』で主人公がキューバサンドを作るシーンが話題となり、さらに知名度が高まりました。

1.2 キューバサンドの特徴

キューバサンドの特徴は、以下の要素にあります。

要素 詳細
パン キューバブレッドと呼ばれる、フランスパンに似た外はカリカリ、中はふわふわのパンが伝統的に使われます。入手が難しい場合は、フランスパンやバゲット、チャバタなどで代用できます。
ローストポークとハムが必須です。ジューシーなローストポークと塩気のあるハムの組み合わせが、キューバサンドの美味しさを引き立てます。
チーズ スイスチーズのまろやかなコクと風味は、他の具材との相性が抜群です。
ピクルス 酸味のあるピクルスは、濃厚な肉やチーズの味わいを引き締め、爽やかさをプラスします。ディルピクルスが一般的です。
マスタード イエローマスタードのピリッとした辛味が、全体の味にアクセントを加えます。
焼き方 プレス機またはフライパンで、パンの表面が黄金色になり、カリッとなるまで焼きます。バターをたっぷり塗ることで、香ばしさが増し、食欲をそそります。プレスすることで、具材が一体となり、食べやすくなります。

これらの要素が絶妙に組み合わさることで、唯一無二の美味しさが生まれるのです。一度食べたら忘れられない、まさにソウルフードと呼ぶにふさわしいサンドイッチと言えるでしょう。

2. ザ・シェフ直伝!絶品キューバサンドのレシピ

さあ、いよいよザ・シェフ直伝の絶品キューバサンドレシピを公開します!本場の味を再現するために、ポイントを押さえて丁寧に作っていきましょう。ジューシーなローストポークとカリカリに焼けたパンのハーモニーは、まさに至福の味わい。ぜひ、ご自宅でこの感動を体験してみてください。

2.1 材料(2人分)

材料はスーパーなどで手軽に手に入るものばかりです。新鮮な食材を使うことで、より一層美味しく仕上がります。

材料 分量
バゲット(フランスパン) 25cm
豚ロース肉(塊) 300g
ハム(スライス) 4枚
スイスチーズ(スライス) 4枚
ピクルス(キューバ風があれば尚良し) 適量
バター 大さじ2
イエローマスタード 大さじ2
小さじ1/2
黒こしょう 少々
ニンニク 2かけ
オレガノ 小さじ1/2
クミン 小さじ1/2
オリーブオイル 大さじ1

2.2 作り方

それでは、作り方を詳しく説明していきます。写真付きで分かりやすく解説しているので、初めての方でも安心して作れます。

2.2.1 下準備

まずは、豚ロース肉に下味をつけましょう。より本格的なキューバサンドを作るための重要なステップです。

  1. 豚ロース肉はフォークで数カ所穴をあけ、塩、黒こしょう、すりおろしたニンニク、オレガノ、クミンをすり込みます。
  2. ラップで包み、冷蔵庫で30分以上寝かせます。(一晩寝かせるとより味が染み込みます)

2.2.2 具材の準備

下準備が終わったら、いよいよ調理開始です。香ばしい香りが食欲をそそります。

  1. フライパンにオリーブオイルを熱し、下味をつけた豚ロース肉を焼き色がつくまで焼きます。
  2. 180℃に予熱したオーブンで20分~30分焼きます。中心温度が70℃になったら取り出し、アルミホイルに包んで10分ほど休ませます。
  3. 休ませた豚ロース肉を薄切りにします。

2.2.3 サンドイッチの組み立て

いよいよサンドイッチを組み立てます。丁寧に、具材をバランスよく重ねていきましょう。

  1. バゲットを半分に切り、断面にバターを塗ります。
  2. 片面にイエローマスタードを塗り、もう片面に薄切りにした豚ロース肉、ハム、スイスチーズ、ピクルスを乗せます。
  3. もう片方のバゲットで挟みます。

2.2.4 焼き上げ

最後の仕上げです。こんがりと焼き色がついたキューバサンドは、見た目も美しく、食欲をそそります。

  1. サンドイッチをアルミホイルで包み、ホットサンドメーカーまたはフライパンでプレスしながら焼きます。ホットサンドメーカーの場合は5分程度、フライパンの場合は弱火で片面3分ずつ焼きます。
  2. 焼き色がついたらアルミホイルを外し、さらに軽く焼いて表面をカリッとさせます。
  3. 半分に切って盛り付ければ完成です!

このレシピを参考に、ぜひご自宅で絶品キューバサンドを作ってみてください!

3. キューバサンドを作る上でのポイント

美味しいキューバサンドを作るためには、いくつかのポイントがあります。材料選びから焼き方まで、それぞれの工程で注意すべき点を理解することで、本場の味にグッと近づきます。ぜひ、以下のポイントを参考に、極上のキューバサンドを作ってみてください。

3.1 パンの種類

キューバサンドには、クラストが薄く、クラムが詰まっていて、ソフトな食感のパンが最適です。伝統的には「キューバンブレッド」と呼ばれるパンを使用しますが、日本では入手が難しい場合もあります。そこで、代用としておすすめなのが、以下のパンです。

パンの種類 特徴 代用としての suitability
ソフトフランスパン クラストが薄めで、クラムは柔らかく、キューバンブレッドに近い食感です。
テーブルロール 手に入りやすく、扱いやすいです。少し小さめなので、複数個使うと良いでしょう。
食パン 手軽に手に入りますが、クラムが柔らかすぎるため、焼き方に注意が必要です。薄切りではなく、厚切りがおすすめです。

パンの表面に軽くバターを塗ることで、焼き色が美しくつき、風味も豊かになります。

3.2 マスタードの種類

キューバサンドには、イエローマスタードが定番です。酸味がマイルドで、他の具材の邪魔をしません。しかし、お好みでディジョンマスタードや粒マスタードを使っても美味しく仕上がります。

マスタードの種類 特徴
イエローマスタード 酸味がマイルドで、キューバサンドの定番です。
ディジョンマスタード イエローマスタードよりも辛味と香りが強いです。大人向けの味わいに仕上がります。
粒マスタード マスタードシードのプチプチとした食感が楽しめます。

マスタードを塗る量は、パン全体に薄く伸ばす程度で十分です。塗りすぎると味が濃くなりすぎてしまうので注意しましょう。

3.3 ピクルスの選び方

キューバサンドには、酸味のあるピクルスが欠かせません。きゅうりのピクルスが一般的ですが、甘くないタイプのものがおすすめです。ピクルスの酸味が、ローストポークやハムの塩味と絶妙なバランスを生み出します。

市販のピクルスを使う場合は、薄切りになっているものが使いやすいです。厚切りタイプの場合は、食べやすい大きさに刻んで使いましょう。自家製ピクルスを使う場合は、砂糖の量を控えめにすると、キューバサンドに合う味に仕上がります。

3.4 プレスの仕方

キューバサンドは、プレスすることで美味しさが格段に向上します。プレスすることで、パンと具材が一体化し、味が馴染みます。また、パンの表面がカリッと焼き上がり、香ばしさも増します。

3.4.1 プレス機を使う場合

専用のキューバサンドプレス機を使うと、均一にプレスすることができます。温度と時間を設定することで、理想的な焼き加減に仕上げることができます。

3.4.2 フライパンを使う場合

フライパンでプレスする場合は、重しをのせて焼きます。重しには、鍋や缶詰など、耐熱性のあるものを使用しましょう。フライパンを弱火でじっくりと加熱することで、パンの両面に焼き色がつき、カリッとした食感に仕上がります。

3.4.3 ホットサンドメーカーを使う場合

ホットサンドメーカーを使う場合は、プレスする機能が付いているものを選びましょう。ホットサンドメーカーを使うと、短時間で簡単にキューバサンドを作ることができます。

プレス時間は、パンの種類や焼き加減によって調整しましょう。目安としては、片面3~5分程度です。焼き色がつきすぎないように、こまめに様子を見ながら焼きましょう。

4. theシェフおすすめ!キューバサンドのアレンジレシピ

定番のキューバサンドも美味しいですが、少しアレンジを加えることで、さらに美味しさが広がります。theシェフがおすすめする、とっておきのアレンジレシピをご紹介します。

4.1 スパイシーキューバサンド

ピリッとした辛さが食欲をそそる、スパイシーキューバサンド。ハラペーニョやチポトレパウダーを加えることで、刺激的な味わいに仕上がります。

4.1.1 材料(2人分)

  • キューバサンドの材料(上記レシピ参照)
  • ハラペーニョのピクルス 適量(スライス)
  • チポトレパウダー 小さじ1/2

4.1.2 作り方

  1. キューバサンドの具材の準備の際に、チポトレパウダーを豚肉に混ぜ込んでおく。
  2. サンドイッチを組み立てる際に、ハラペーニョのピクルスを他の具材と一緒に挟む。
  3. あとは通常のキューバサンドと同様に焼き上げる。

ハラペーニョの酸味と辛さが、キューバサンドの旨味を引き立てます。チポトレパウダーのスモーキーな香りもアクセントになります。

4.2 アボカドキューバサンド

クリーミーなアボカドを加えることで、より濃厚な味わいが楽しめるアボカドキューバサンド。アボカドの栄養価もプラスされ、ヘルシーな一品になります。

4.2.1 材料(2人分)

  • キューバサンドの材料(上記レシピ参照)
  • アボカド 1個(熟したもの)
  • レモン汁 小さじ1/2
  • 塩 少々
  • 黒こしょう 少々

4.2.2 作り方

  1. アボカドは皮と種を取り、フォークで潰し、レモン汁、塩、黒こしょうで調味する。
  2. サンドイッチを組み立てる際に、潰したアボカドを他の具材と一緒に挟む。
  3. あとは通常のキューバサンドと同様に焼き上げる。

アボカドのまろやかなコクと、キューバサンドの塩味が絶妙にマッチします。お好みでマヨネーズを少量加えても美味しいです。

4.3 その他のアレンジ

上記以外にも、様々なアレンジが可能です。下記の表を参考に、お好みの具材を組み合わせて、オリジナルのキューバサンドを作ってみましょう。

具材 特徴
モッツァレラチーズ とろけるチーズでコクをプラス
チェダーチーズ 濃厚な味わいと香りをプラス
トマト フレッシュな酸味と食感をプラス
レタス シャキシャキとした食感をプラス
オニオン 辛味と風味をプラス
パプリカ 彩りと甘みをプラス
パイナップル 甘酸っぱさとジューシーさをプラス

様々な食材との組み合わせを試して、自分好みの究極のキューバサンドを見つけてみてください。

5. キューバサンドに合う付け合わせ

美味しいキューバサンドをさらに楽しむためには、付け合わせも重要です。キューバサンドの味わいを引き立て、満足感を高める、おすすめの付け合わせをご紹介します。

5.1 定番の付け合わせ

キューバサンドの定番の付け合わせといえば、カリカリのポテトチップス。塩味と食感のアクセントが、キューバサンドの濃厚な味わいと相性抜群です。シンプルなポテトチップスだけでなく、コンソメ味やサワークリームオニオン味などもおすすめです。

5.1.1 ポテトチップス

定番中の定番。キューバサンドの肉汁と脂を吸ったポテトチップスは格別です。厚切り、薄切り、波型など、様々な種類を試して、お好みの組み合わせを見つけてみましょう。カルビー、湖池屋などの定番ブランドから、こだわりの製法で作られたものまで、幅広い選択肢があります。

5.1.2 サラダ

キューバサンドの濃厚な味わいをさっぱりと中和してくれるサラダもおすすめです。シンプルなグリーンサラダだけでなく、コールスローやポテトサラダなどもよく合います。キューバサンドの具材と被らない野菜を選ぶと、栄養バランスも良くなります。ドレッシングは、サウザンアイランドドレッシングやフレンチドレッシングがおすすめです。

  • グリーンサラダ:レタス、トマト、キュウリなどを組み合わせたシンプルなサラダ。さっぱりとした味わいがキューバサンドの濃厚さを引き立てます。
  • コールスロー:キャベツの千切りをマヨネーズベースのドレッシングで和えたサラダ。シャキシャキとした食感がアクセントになります。
  • ポテトサラダ:じゃがいもをマヨネーズなどで和えた定番のサラダ。キューバサンドとの相性も抜群です。

5.2 ちょっとこだわりの付け合わせ

定番の付け合わせ以外にも、キューバサンドに合うものはたくさんあります。少しこだわって、より一層キューバサンドを楽しんでみましょう。

5.2.1 スープ

キューバサンドと一緒に温かいスープを添えれば、より満足度の高い食事になります。トマトスープやミネストローネなどの酸味のあるスープは、キューバサンドの濃厚な味わいと相性抜群です。クラムチャウダーやコーンスープなどのクリーミーなスープもおすすめです。コンソメスープやオニオンスープなどのあっさりとしたスープも、キューバサンドの味わいを邪魔することなく楽しめます。

5.2.2 プランテンチップス

キューバ料理の定番であるプランテンチップスも、キューバサンドとよく合います。甘じょっぱい味付けとカリカリとした食感が、キューバサンドの風味を引き立てます。

5.2.3 ブラックビーンズ

キューバ料理には欠かせないブラックビーンズも、付け合わせとしておすすめです。煮豆としてそのまま添えるのはもちろん、サルサソースに加えても美味しくいただけます。

5.3 付け合わせを選ぶ際のポイント

キューバサンドに合う付け合わせを選ぶ際には、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。

ポイント 詳細
味のバランス キューバサンドは味が濃厚なので、さっぱりとした付け合わせを選ぶとバランスが良くなります。
食感のアクセント カリカリとした食感やシャキシャキとした食感の付け合わせを加えると、より美味しくいただけます。
温度 温かいキューバサンドには温かいスープ、冷たいキューバサンドには冷たいサラダなど、温度を合わせるのもおすすめです。

これらのポイントを参考に、お好みの付け合わせを見つけて、キューバサンドをより一層楽しんでください。

6. まとめ

この記事では、「theシェフ」直伝の絶品キューバサンドのレシピをご紹介しました。本場の味を再現するためのポイントや、材料の選び方、作り方の手順を詳しく解説しました。特に、パンは表面がカリッとなるキューバパンがおすすめですが、手に入らない場合はバゲットでも代用可能です。マスタードはイエローマスタードが本場の味に近くなりますが、ディジョンマスタードもおすすめです。ピクルスは酸味がマイルドなコルニッションがおすすめです。

焼き上げる際には、プレスすることで具材が一体となり、より美味しくなります。フライパンに重しをのせて焼いたり、ホットサンドメーカーを使ったりすると便利です。また、アレンジレシピとして、スパイシーキューバサンドやアボカドキューバサンドもご紹介しました。好みに合わせて、ハラペーニョやアボカドを加えて、オリジナルのキューバサンドを楽しんでみてください。

付け合わせには、ポテトチップスやサラダ、スープなどが合います。ぜひ、お好みの付け合わせと一緒に、絶品キューバサンドを味わってみてください。この記事が、皆様のキューバサンド作りのお役に立てれば幸いです。

 

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